男は『プライド』で生きている!
男のロマンは女の不満。
男ってのは、『プライド』で生きている。
今日はそういう話。
話は遡る事、ちょうど一年前。そう、前回の排ガス規制の頃に遡る。
『Mさん、ちょうど排ガス規制でトラクターが値上がりするんですよ!GL46そろそろ取り替えませんか?』
もう3000hは回るトラクター。GL46。
『いや、トラクターよりコンバインなんとかしないとなぁ・・・・・。』
まったくトラクターには興味を示さない・・・・。
まあ無理も無い、MZもあるし、急ぐ必要性がないと言えば無いのです。GL46はサブ機ですからね。でも無くてはいけないクラスでもある。
『コンバインなんぼすんだ??』
そんな感じで、ボクの去年のトラクターの商談は終わった。
そして今年。
『4条のコンバインなんぼすんだ?』
マジすか?この米の安い時に・・・・・。これがボクの素直な感想。
事実、地元の若手農家さんは米の作付けを止めています。
理由は、機械代、収益性、コストパフォーマンスに合わないから。
ごもっとも。
合理的なんですね。
米価が安い分、ボクら農機具屋も少し躊躇してしまう機械。
コンバイン。
農機具の中で、もっともコストパフォーマンスの悪い機械だとボクは思います。すぐ壊れるし。
『トラクターじゃなくて、コンバインですか?』
思わず聞いてしまった。
『トラクターはまだいい。コンバインだ!』
『3条でも良くないです??』
『3条?かっこ悪いだろ!』
刈取面積、約4町部。推定年間稼働時間20h。
悪すぎる。コストパフォーマンスが悪すぎる。ボクの良心が痛む。
『値段は出しますけど、一応息子さん達にも相談してからにしません??』
これがボクの精一杯の御提案。
そして行なわれた『家族会議』
お母さんは、『米価安いのに、コンバインなんか買わないで、トラクター買ったら?』とのご意見だったらしい。
ごもっとも。
息子さんは、『トラクターだべな。』
『コンバイン無かったら、誰がオレの稲を刈るんだ??』その一言で、コンバインの購入は決定されたらしい。
『米価が、15000円くらいじゃないと完全に赤字だよ。』
Mさんは言う。
実際、長芋農家であるMさんにしてみれば、米の売上なんてまったく当てにしていない。
自分の育てた『米』を食べるという、農家であるが故の『プライド』で作付けしている。
そこには、収益性とかコストパフォーマンスとかまったく関係ないのだ。
そう『男のプライド』
ER447HDM2とともに一枚!
いい笑顔じゃないか!
清々しい笑顔だ。
『プライド』がある男ってのは、輝いて見えるものです!
男が憧れる、男ですよ!
追伸
ちなみに車庫には、こんなものも有ります。
ボクより年上の、昭和50製のスカイライン。通称『ケンメリ』
やっぱ、Mさん、カッコいいですわ♪